1.星とり ある夜のこと、お寺の庭で、小僧さんが、長い竹竿を、あっちこっち振り回りしておりました。 和尚さんがこれを見つけて、 「これこれ、そこで何をしているのじゃ。」 と聞きますと、小僧さんは、 「お空の星がほしくって、打ち落とそうとしているのでございますが、ひとつもおちてまいりませぬ。」 すると、和尚さん、 「ばかなやつじゃ。考えてみれば、わかることではないか。そこからでは、星に届くわけがない。屋根に上がるのじゃ。」 【注释】:
小僧(こぞう):小和尚 竹竿(たけざお):竹竿 振り回す(ふりまわす):挥舞 打ち落とす(うちおとす):打落 届く(とどく):够得着 和尚(おしょう):和尚 屋根(やね):屋顶 2.貧乏でむしろをかぶって寝ている親子、子供がよそでも「むしろ」というので、「人前では布団と言え」と叱る。
ある日、客に会うためでかけようとする親父に「父ちゃん、ほっぺたに布団がついてるよ」。 【注释】:
貧乏(びんぼう):贫穷 むしろ:席子 叱る(しかる):斥责,责备 客に会うため(きゃくにあうため):要去会客 ほっぺた:脸颊 3.貸家の札をいく度はっても、子供がいたずらをしてすぐはがしてしまう。そこで、みんなはいろいろと考えた末に、厚い板に「貸家」と書いて、それをくぎでじょうぶに打ち付けていった。「これで二三年は持つ。」 【注释】:
貸家(かしや):出租的房子 札(ふだ):告示牌,揭示牌 度(たび):几次 いたずら:恶作剧 末に:结果 4.用心 植木の大好きな旦那がおりました。 ある日、柳のきを十本ばかり庭に植え込みましたが、どうも子供が来て、いたずらをするような気がしてなりません。そこで、用心に、小僧を一人、植木の番につけました。 何日か経っテ、旦那が小僧に聞きました。 「子供が着て、夜、柳の木をひっこ抜いたりしなかったい。」 「はい、そういうことがあると困るので、用心のため、夜は、抜いてしまっておきました。」 【注释】:
植木(うえき):种树 旦那(だんな):主人,老板 用心のため(ようじん のため):以防万一 柳(やなぎ):柳树 5.やぶ医者
向こうから、お医者がやってきました。 そこへ店の小僧が、かけてきてぶつかり、医者は、弾みで転んでしまいました。 「ああ、危ないではないか、これ。」 医者は立ち上がって、小僧の襟首をつかまえ、手をあげて叩こうとしますと、小僧が、「足で蹴るのはかまいませんが、手でぶつのだけは、ご勘弁ください。」と言います。 医者は、おかしなことを言うものだと思うって、「はて、なぜ、そのようなことを言う。」ときくと、小僧、「足で蹴られても、命はなくなりませんが、お手にかかると、とても助からないと、もっぽらに評判でございますから。」 【注释】:
弾む(はずむ):弹起 襟首(えりくび):脖颈 叩く(たたく):打 足で蹴る(あしでける):用脚踢 ご勘弁(かんべん)ください:请不要
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